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Cities: Skylines II 開発日記 #3 Public & Cargo Transportation

更新情報

Paradoxフォーラムにて

Cities: Skylines II

の開発日記#3が掲載されていますので紹介します。

今回の投稿の原本となったフォーラム内のページはこちらです↓

今回のテーマはPublic & Cargo Transportation、公共交通と貨物輸送です。

以下パラドックス社フォーラム内の記事を意訳して紹介します。
下記の内容が必ずしも正しい翻訳とは限りません。
誤訳・誤解釈があると思いますがご了承ください。
正確な内容の把握はパラドックスフォーラム内の元投稿にてご確認ください。

Public & Cargo Transportation

序文

皆さんこんにちは!Cities: Skylines IIの新たな開発日記へようこそ。
今日は夢の都市を建設する際に利用できる、公共交通(機関)と貨物輸送(機関)についてご紹介します!

都市の内部構造に不可欠なのは、機能する公共交通システムです。
発展途上の都市において市民はバスやタクシーで移動することができ、都市が成長するにつれて路面電車や地下鉄網などの他の交通システムに投資することができるようになります。
大規模な鉄道駅を建設するために建物へのスペースを犠牲にすることを厭わなければ、旅客列車も地域交通を担うことができるでしょう。

バス、電車、船、飛行機が都市間の乗客を輸送し、新しい市民や観光客をあなたの街にもたらします。
バスは道路への接続を使用できますが、鉄道は地図上の都市と既存の鉄道インフラとの間を接続する必要があります。
船はエリアの端に接続可能な大きな外洋を持つマップで特に有用であり、飛行機は空港を通じて都市と世界の他の地域を結んでいます。

輸送には企業が配送トラックやバンを通じて資源を注文する貨物輸送も含まれます。
地域の産業や商業企業を支援するために、鉄道、船舶、航空機を使って輸送ラインを設置し、トラックと連携することで産業の車輪を回し続けることができます。
全ての詳細を説明する前に、まずは以下のビデオで簡単な概要を確認してみてください。

公共交通機関のタイプ

ゲーム序盤ではバスが最初にアンロックされ、街の公共交通網の基幹を形成します。
バスは都市の交通事情に大きく左右されるにもかかわらず、安価で柔軟性ある、試行錯誤の上に成り立つ真の輸送方法なのです。
バスは定期的なメンテナンスのためにBus Depot(バスステーション)を必要とし、従来の燃料式バスと環境に優しい電気式バスの2種類があります。
市内で電気バスを利用するには、バスステーションを更新して維持する必要があります。

バスは地元住民にサービスを提供するだけでなく、外部接続から乗客を輸送することもでき、バスステーションを建設すれば都市間バス路線を作ることができます。
都市間バスはバスステーションに停車することも、1つまたは複数の通常のバス停から乗客を送迎することもできます。

バスが乗客を乗降させる場所を決定するために、道路上にバス停標識または待合所を設置する

タクシーはほとんどの都市で定番となっており、Cities:Skylines IIでも同様です。
タクシーは個人用車両と同様のロジックで運営されており、乗客を目的地まで輸送することができ、ゲーム初期ではタクシーは個人用車両を持っていない新しい市民も街に連れてきます。
タクシーは運行に専用路線を必要としない、非常に柔軟な公共交通手段です。
しかしその輸送キャパシティは低く、市の交通渋滞の一因となっているだけでなくその影響も受けています。

タクシー車庫を都市に追加し市民にタクシーサービスを提供する

タクシーは整備のためにTaxi Depot(タクシー車庫)が必要ですが、タクシー車庫をアップグレードする前はタクシー乗り場からしか客を乗せられません。
配車センターのアップグレードにより、市内での運賃の受け取りに制限がなくなります。
一部のタクシーを電気タクシーに置き換えることでサービスを拡大し、騒音や大気汚染を減らすことができます。
これはタクシー車庫をアップグレードして電気タクシーにも対応させることで実現できます。

列車(鉄道)は大量の乗客と貨物を運び、インフラの規模が大きいため都市間輸送に適していますが、ローカルでも利用できます。
鉄道路線を作るには、まず車両を送り出し保守するための車両基地を作り、それを線路に接続する必要があります。
列車を走らせるには当然線路が必要であり、列車のインフラを構築することは初期費用は高いものの、その輸送能力故に時間の経過とともに初期費用を補って余りあります。

鉄道車両基地はあなたの都市に旅客列車と貨物列車の両方を提供する

鉄道のインフラストラクチャーを使用すると、双方向および複線の線路を作成できるほか、一方向の列車線路、高架の線路、橋、トンネル、および地面より低い位置を走る開削線路を作成できます。
列車をはじめとする鉄道輸送では前後に走行することができるため、双方向と複線の線路を組み合わせて作られた軌道スイッチを利用することができます。
また駅にはあらかじめ設置された線路があり、線路が接続されると線路の種類に関係なく自動的に線路切り替えが行われます。

鉄道駅はプラットフォームを追加してアップグレードし、他の公共交通機関と接続することができる

成長する都市で公共交通網を拡張する場合、トラム(路面電車)は比較的柔軟な軽電鉄の選択肢です。
路面電車の線路は、置き換えツールを使用して路面電車の線路を追加することで、既に建設された道路を利用することも、線路を個別に建設して地形上を走らせることで他の交通を完全にバイパスすることもできます。

道路または専用ネットワークで路面電車を走らせる

路面電車のネットワークを構築するには、路面電車の車両を送り出し、維持する車両基地が必要です。
路面電車網の初期コストはバス網を編成するよりも高くなりますが、路面電車は静かで大気汚染をしないという利点があります。

路面電車は道路や鉄道の線路と同じように、一方通行の線路と複線の路面電車の線路を特徴とし、高架、橋、開削軌道、トンネルを建設することができます。

地下鉄は高速で大容量な地域公共交通の選択肢です。
この高速交通インフラへの初期投資は高いですが、その速度が故に市民が経路探索の計算をする際に自分の時間を大切にする多くの市民にとって人気のある交通手段の選択肢でもあります。
地下鉄は地上にも高架にも建設できますが、地下に建設した場合に占めるスペースが少ないのが最大の特徴です。
地下の乗降口自体はかなりコンパクトで、他のビルの間にもスペースを取らずにうまく収まります。

地下鉄の地下駅はあまりスペースを必要とせず、ビルとビルの間に簡単に収まる

電車と同様、地下鉄は路線に電車を供給するために地下鉄操車場を必要とします。
地下鉄は専用軌道を使用しており、地下駅と地上駅から列車にアクセスすることができます。
また他の種類の鉄道と同様、地下鉄には複線と一方通行の線路を建設することができ、高架や開削線路のほか、橋やトンネルを建設することもできます。

水上輸送には旅客と貨物の両方の選択肢があります。
船舶は市内および市外との間で多数の乗客を輸送できます。
都市間水運では航路でマップの端にアクセスし、港をこれらの航路と繋ぐ必要があります。

旅客港はあらゆるウォーターフロント都市にとって素晴らしい付加価値となる

航空輸送は乗客と貨物の両方にとっての高速な都市間輸送の選択肢です。
航空機は船舶や列車に比べて乗客や貨物の輸送量は比較的少ないですが、キャパシティが失われる分は速度で補っています。

空港は広いスペースが必要で、国際空港は小さな町の大きさほどになります!
航空輸送ラインの数によっては、都市と空港の間に多くの交通量を生み出すこともできます。
空港を配置すると建物の端に予測される離着陸ゾーンが表示され、建物の高さ制限が適用されるゾーン化された場所の概算が見て取れます。

空港は衝突を避けるため離着陸地帯の建物に高さ制限を課している

航空輸送のラインには空港そのもの以外の追加インフラは必要ありません。
空港はラインツールで外部接続ポイントに接続され、ラインが作成されるとその上を飛行機が移動し始めます。

貨物の種類

輸送トラックやバンに加え、貨物列車は陸上での物資輸送の基幹となっています。
貨物列車ターミナルが建設されれば、企業はそこを入出荷貨物の保管場所として利用できます。
貨物路線がなくても、資源を発注する企業はステーションの保管施設を使って資源や商品を預けたり引き取ったりすることができ、施設は物流センターのように機能します。

貨物列車の発着を開始するには、旅客列車の路線と同様に貨物列車の路線を設定する必要があります。
その後、列車は外部接続ポイントから物資をターミナルへと運搬し、そこで地元の配送トラックが集荷して市内で分配するまで物資を保管します。
同様に、トラックで外部接続ポイントに運ぶよりも列車で輸送する方が安くて速いため、企業は商品を貨物列車ターミナルへ送ります。

貨物列車ターミナルは物資を効率的に出荷できるだけでなく、それらを保存して都市の産業建物に配布することもできる。

ターミナル間では大量の物資が輸送されているため、大量のトラック輸送が発生する可能性があります。
そのため交通渋滞を避けるにはターミナルへの道路接続を優先することが重要です。

貨物船は膨大な量の貨物(1000トン!)を運ぶことができます。
速度は列車よりは遅いですが、道路の交通量が多くてもそれに妨げられることはありません。
貨物港は貨物列車ターミナルと同様、再分配される物資や商品を保管することもできます。

貨物港はまた、配達車両が貨物船から荷を降ろし都市に物資を運ぶため、多くの交通量をも生み出しています。
貨物港は鉄道と接続することによって更に強化することができ、列車が直接、港との間で貨物を輸送することができます。

貨物港は鉄道接続によりアップグレードされ、都市の他の地域と接続することができる。

航空貨物輸送は、空港を貨物ターミナルでアップグレードすることで利用できるようになり、貨物専用のターミナルが追加され、貨物機が貨物を荷揚げ/荷降ろしできるようになります。
航空貨物機は貨物列車や貨物船と比較すると比較的容量が少ないですが、利用可能な最速の選択肢であり、市内の交通に影響されたり利用可能な水路に依存したりすることはありません。

空港をアップグレードし貨物ターミナルを外部接続に接続する

交通機関を使った新しいゲームプレイ

前作Cities: Skylinesにはバス、タクシー、路面電車にしか車庫がありませんでした。
そして路線ができると、駅から直接電車や地下鉄が生まれていました。
Cities: Skylines IIでは陸上公共交通機関のそれぞの種類に車両が生成されしメンテナンスが行われる車両基地または操車場があります。
各基地では所定の数の車両をサポートすることができ、これは適切な建物アップグレードによって拡張することができます。

Line tool(路線ツール)機能は、旅客輸送と航空貨物輸送の両方を含むすべての異なる輸送オプション間で、よりシンプルなゲームプレイループを提供できるよう標準化されています。

交通ゲームプレイの基本:車両基地→停留所と駅→線路と道路→路線 です。

陸上車両の輸送路線を作成するには、まず適切な車両基地を建設し、次にを建設して線路(道路)を敷設する必要があります。
バスは従来は停留所が設置されている既存の道路網を使用していましたが、既存の道路の優先レーンだけでなく、バスなどの公共交通機関の車両専用の道路を作成することもできます。
停留所や駅が設置され、道路や線路と接続されると、停留所と駅の間に輸送路線を作成できます。

輸送路線を配置するときに停車所が強調表示され、簡単に発見・選択できるようになっている

Cities:Skylines IIでは、路線ツールは道路ベースの車両のラインを作成する際により柔軟に使用できます。
バス路線を作成する際にバスが通過するルートを制御するウェイポイントを設定し、混雑した道路や交差点を避けることができます。
同じ停車場・駅に複数の路線が乗り入れできますが、車両の増加により混雑が発生する可能性があります。

ウェイポイントは路線を作成している間またはその後に、公共交通機関のルートを変更するために配置できる。

鉄道駅と同様、港は海路ツールを使って海路と接続する必要があります。
その後、都市と外部接続ポイント間、または都市内の港間を移動する海路を作成できます。
空港は航空機路線による外部接続ポイントツールで直接接続され、追加のネットワーク設置は必要ありません。

都市のニーズに応じて、空港を1つまたは複数の外部接続ポイントに繋ぐ

前作Cities: Skylinesでは各交通手段は異なる人口マイルストーンに到達することでアンロックされました。
その結果、各オプションはプレイヤーの必要性の有無にかかわらず、常に同時にアンロックされるため、同じような都市が作成されていました。
Cities: Skylines IIでは、マイルストーンの進行によってアンロックされるバスとタクシーを除き、各交通機関の種類は、交通機関の開発ツリーの開発ポイントを使用してアンロックされます。開発ポイントについては、後の開発日記で詳しく説明します。
あなたは都市に必要な交通手段を自ら選択し、地球上で最も偉大な都市のビジョンを実現するためにそれらをアンロックすることができるのです!

交通の概要

Transportation Info View(交通機関インフォビュー)は、旅客と貨物の2つのカテゴリーに分けられ、両方に関するすべての情報を収集します。
旅客輸送データには、市内に存在する路線数のほか、輸送された観光客の数や輸送種別ごとの1か月の全体輸送人員が含まれています。
貨物路線数は、インフォビューパネルの貨物セクションに表示されます。
このパネルには、月別、輸送タイプ別の貨物輸送量がトン数で掲載されます。

さらに交通機関インフォビューでは、市内を走るすべての路線が強調表示されるだけでなく、すべての輸送車両がはっきりと見えるアイコンでマークされ、現在どこを何台の車両が走っているかの全体像を知ることができます。

情報ビューに表示される内容をカスタマイズし、特定の輸送オプションがどこにあるかを簡単に見つけることができる。

Transportation Overview panel(輸送の概要パネル)には、すべての輸送ライン(路線)の詳細が含まれており、主に旅客輸送と貨物輸送の2つのカテゴリに分けられ、さらに輸送タイプに分けられます。
パネルでは各ラインの最も重要な詳細を一目で簡単に確認できます。
ラインの名前変更、アクティブ化、非アクティブ化、および識別色の変更は、概要パネルで行うことができます。
各ラインの詳細にアクセスするには、ライン詳細ボタンをクリックします。これによりラインパネルが開き、さらに調整を行うことができます。
この輸送の概要パネルはさまざまな輸送タイプを最適化しながら、ライン使用率を確認する場合において特に便利なものとなるでしょう。

Transportation Overviewは下部のメニューにあり、旅客と貨物の両方のラインに対して便利な概要を提供する。

ライン(路線)パネルには、路線の長さ、停車駅数、現在の乗客数などの情報と、路線の利用率が表示されます。
パネルでラインの名称を変更することもでき、代替オプションが利用可能な場合は、ラインごとに車両モデルを変更することができます。

ラインパネルには特定の輸送ラインに関する詳細情報が表示される

ラインパネルでは、輸送ラインの機能を微調整することもできます。
公共交通機関の路線(ライン)の場合、オプションにはチケット価格、路線を運行する車両の数、および路線の営業時間(昼、夜、または昼と夜の両方)が含まれます。
貨物路線の場合は車両数や運行時間を調整できます。

チケット(切符)価格は市民の経路探索計算に影響します。
市民は移動の選択肢を選ぶ際に、時間、移動の快適さ、そして料金を比較検討しますが、時間と快適さはこれらの計算において重要な側面ですが、料金は公共交通機関と自家用車の使用の間でそれらを揺り動かすことができます。

路線の車両数を調整することは、都市が成長するにつれて変化する交通パターンに対応する良い方法です。
利用率が100%近くになるなど利用者が非常に多い路線であれば、車両数を増やすことで圧迫感が緩和され、停留所や駅での待ち時間が短縮され、それが経路探索の計算にも影響します!
また路線ごとに車両数を調整することで、車両基地の車両が最適に使用され、十分な台数が確保されます。

おわりに

今回は以上です。
この開発日記によって、Cities: Skylines IIにおいて公共交通や貨物輸送をどのように都市に統合できるかを理解していただけたなら幸いです。
皆さんが一番好きな公共交通機関は何ですか?また貨物ラインの制御がさらに強化できるようになることに期待していますか?コメントで教えてください。
来週は都市機能の核心である、Zones & Signature Buildings(ゾーンと特徴的な建物)を取り上げる予定ですのでぜひチェックしてください。


今回の内容は以上です。

感想・まとめ

Cities: Skylines IIの開発日記#3を紹介しました。

一つ大きな要素としては施設のアンロックが受動的(自動的)なものからユーザーが能動的に選択できる方式に変更されるというもの。
これは似たりよったりな都市になってしまうのを避けるためとのことです。

ただこれ、慣れてくれば自動アンロックされても単に使わないだけなので、旧来の方式でも別に良かったような気も…。

このゲーム性変更で一番のポイントは、アンロックに「開発ポイント」と呼ばれるシステムが導入されることかと思います。
これについてはまた後の開発日記で紹介されるとのことなのでそこを楽しみに待ちたいですね。

[画像引用元:パラドックスフォーラム内 Development Diary #3: Public & Cargo Transportation]